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雑誌名

治療

出版社

南山堂

巻・号

2012年 11月号 Vol.94 No.11 (2012年 11月発行)

特集

アレルギー疾患の新常識 ― 増え続ける疾患に,あなたはどう立ち向かいますか?

定価

2,750円(本体2,500円 税10%)

URL

https://www.nanzando.com/

著作権管理

JCOPY

目次

今月の視点
 今回の特集の企画をいただいたときに考えたのは,全部読みたくなるような論文を集めようということであった.
 まず,日常診療をしているうえで絶対に必要な新しい知識として,外来で使うアレルギーの薬に関して,経口薬,点鼻薬,点眼薬,そして漢方のような補完代替医療まで,それぞれの第一線の専門家に詳細な使い分けに関して記述いただいた.客観的な視点からそれぞれの特徴を解説いただいたうえで,実地で活躍されている専門医ならではの思い切った主観的なご意見もいただいている.
 第2に,最新のアレルギーに関するトピックについて取りあげている.睡眠,体内時計,汗などはメディアで取りあげられている程度の表面的な内容ではなく,われわれは医療のプロとして,病態生理に基づいた理解が必要であろう.また,重症薬疹や『茶のしずく石鹸』のような社会問題となっているものに関しては,医師として正確な対応が求められる分野であり,必要な事実と現在の対策などに関して詳述いただいている.
 第3に最新の治療に関してまとめていただいた.喘息におけるSMART療法や経口免疫療法は,筆者がヨーロッパで診療していたときに導入され,日常診療に大きな影響があった分野であり,今後のアレルギー診療において重要な役割を果たすものとして,臨床医にとって興味の尽きないところではないであろうか.
 最後に,抗菌薬アレルギー,造影剤過敏症,アナフィラキシーとエピペンなど,実地臨床で頻繁に遭遇する難題に関して,詳細に解説いただいている.ここに書かれている内容を知っているかどうかで一段レベルの違う臨床になるのではないかと考えている.
 今回の特集の論文の題名と著者名を見渡すと,手に取ってすぐに読み始めたい衝動に駆られるのは私だけではないと想像してやまない.


岡田正人 聖路加国際病院アレルギー膠原病科(SLE,関節リウマチ,小児リウマチ) 部長

特集の目次
今月の視点(岡田正人)

■外来で使うアレルギーの薬
新しい抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬(衛藤 光)
アレルギー疾患における補完代替医療(田中敏郎)
アレルギー性鼻炎における点鼻薬の使い分け(柳  清)
アレルギー性結膜疾患における点眼薬の使い分け(海老原伸行 )

■アレルギーのトピック
汗とアレルギー(塩原哲夫)
睡眠とアレルギー(小林茂俊)
体内時計とアレルギー(中尾篤人)
慢性咳嗽の診断と治療(佐野博幸,他)
「茶のしずく石鹸」使用者に発症した小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(長島真由美,他)
好酸球増多症をみたら(陶山恭博,他)
重症薬疹(浅田秀夫 )

■最新アレルギー治療
アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法(大久保公裕)
食物アレルギーの経口免疫療法(栗原和幸)
喘息におけるSMART 療法(有岡宏子)

■押さえておきたいアレルギーの常識
アナフィラキシーとエピペン(山口賢一)
虫刺されアレルギー(内田義孝,他)
造影剤過敏症(大原由利,他)
抗菌薬アレルギー(陶山恭博,他)
ヒスタミン中毒(scombroid poisoning)(大原由利,他)
喘息における抗IgE 抗体(冨島 裕)
過敏性肺炎(仁多寅彦)


Series
温故医新(30)
→当時の論文を全文閲覧できます(PDF:9MB)

抗ヒスタミン薬の始まり(岡田正人)

エキスパートの思考法 認知症診療 (6)
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)をどう利用するか?(川畑信也)

医師と患者のコミュニケーション (8)
共通言語で対話する(和田忠志)

よりよい医院経営(86)
上海地区における日本人の医療事情と今後の医院経営について(守谷知晃 )