I　 胃癌の疫学
1 日本および世界における胃癌の疫学的動向
2 胃癌のリスクファクター
3 Helicobacter pylori感染と胃癌の疫学
II　 胃癌の発癌分子機構・病態
1 胃癌の発癌機構
1) 胃癌発生・進展の分子機構
2) 胃癌の遺伝子異常
3) 注目の遺伝子
a Bub1遺伝子
b Cytochrome P4502E1の遺伝子多型
c K-sam遺伝子
4) EBVによる癌化の分子機構
5) Helicobacter pyloriによる癌化の分子機構
6) Helicobacter pylori感染動物モデルにおける胃癌発生メカニズム
7) Helicobacter pylori病原因子と胃癌
2 胃癌の転移機構
1) 胃癌細胞初期浸潤の分子機構
2) 浸潤・転移関与因子
a 細胞間接着因子カドヘリン・カテニン
b 接着分子インテグリン
c 接着分子CD44
d マトリックスメタロプロティナーゼ
3 胃癌発生における炎症の意義
III　 胃癌の病理
1 胃癌の組織発生からみた癌組織型分類
2 浸潤・増殖・転移
3 胃癌の組織型と臨床的特徴
IV　 胃癌取扱い規約第13版(1999.6)改訂の要点
V　 胃癌の診断
1 画像診断
1) 胃癌のX線検査・診断-最新の動向-
2) 電子内視鏡検査
3) 超音波内視鏡検査
4) CT，MRI検査(転移診断)
2 Sentinel node biopsy
3 血清ペプシノゲン検査
4 腫瘍マーカー
5 遺伝子診断
6 病理組織診断
VI　 臨床的事項-概念，診断，臨床的特徴，治療-
1 早期胃癌
2 進行胃癌-２cm以下の進行胃癌の臨床病理学的検討を含めて-
3 再発胃癌
4 同時性多発胃癌
5 残胃癌
6 家族性胃癌
7 スキルス胃癌-基礎と臨床から-
8 胃MALTリンパ腫
9 胃筋原性腫瘍
VII　 胃癌の治療
1 欧米における胃癌標準治療の現状と問題点
2 胃癌治療ガイドラインの成立とその意義
3 早期胃癌の治療
1) 手術療法の選択
2) 内視鏡的粘膜切除(EMR)
3) 早期胃癌に対する腹腔鏡下手術
4) 縮小手術
5) 特別な手技による治療・補助療法
a レーザー内視鏡
b 内視鏡的マイクロ波凝固療法
6) 術後合併症と対策(消化器障害，感染，ビタミン欠乏，骨代謝障害)
4 進行・再発胃癌の治療
1) 標準的手術療法
2) 進行胃癌に対する拡大手術
3) 化学療法の選択
4) 標準的化学療法
5) 化学療法の効果判定法
6) 多剤併用療法
a Low-dose FP療法
b MTX/5FU 交代療法
c CPT-11/CDDP併用療法
d 胃癌に対するleucovorin・5-FU併用療法
7) 新しい抗癌剤
a Irinotecan(CPT-11)
b ティーエスワン
c Capecitabine(Ro09-1978)
d Paclitaxelおよびdocetaxel
8) 抗癌剤の薬物有害反応対策
9) 抗癌剤感受性試験
10) 免疫化学療法-宿主免疫能を保持した癌治療-
11) 新しい機序による治療
a Cyclin dependent kinase(CDK)阻害剤
b Matrix metalloproteinase(MMP)阻害剤
c 腫瘍ワクチン
d 遺伝子治療
12) 集学的治療
a 術後補助化学療法
b 術前化学療法
c 腫瘍微小循環と昇圧化学療法
d 化学温熱腹膜灌流
13) 癌緩和医療とケア
5 遠隔転移を伴った胃癌症例の治療
VIII　 胃癌の予防
1 疫学的動向からみた胃癌の予防
2 生活習慣要因からみた胃癌予防
3 Helicobacter pylori除菌による胃癌予防の可能性
4 残胃の癌の予防
IX　 胃癌の予後因子
1 新しい腫瘍マーカー
2 新しい分子生物学的予後因子
3 胃癌の予後に関与する腫瘍要因と治療要因
X　 胃癌検診
1 胃癌集団検診の現状-有効性評価，費用効果分析-
2 胃癌のスクリーニングに対するペプシノゲン法の意義と問題点
XI　 胃癌治療におけるQOL評価
1 胃癌術後補助化学療法の無作為化比較試験におけるQOL調査票によるQOL比較
XII　 胃癌患者・家族に対するインフォームドコンセント
1 手術療法とインフォームドコンセント
2 化学療法とインフォームドコンセント
3 癌告知後のアフターケア
XIII 特　　　論
1 胃癌の自然史
2 胃癌オーダー・メイド化学療法-最新化学療法事情-
3 胃癌におけるPPARγの発現
4 胃癌におけるCOX-2の発現
5 高齢者に対する胃癌手術における手術危険因子とリスク評価法
6 高齢者胃癌の化学療法
7 在宅癌化学療法と外来癌化学療法
8 癌性疼痛に対する超音波内視鏡下腹腔神経叢ブロック術
　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上