雑誌名 |
看護管理 |
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出版社 |
医学書院 |
巻・号 |
2007年 2月号 Vol.17 No.2 (2007年 2月発行) |
特集 |
事故後の対応を考える ― 安全・安心・納得の医療をふまえて |
定価 |
1,540円(本体1,400円 税10%) |
URL |
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著作権管理 |
JCOPY |
■【鼎談】看護管理者と法律家が協働して取り組んだ事故から再発防止までのプロセス―市立砺波総合病院での経験から
(伊藤 恒子・水島 幸子・安井 はるみ)
医療事故に伴う事後対応に,看護職はどう行動し,また法律家とどう協働していけばよいのか。医療事故発生時の看護管
理者と弁護士,それぞれの立場による議論から,看護管理者がとるべき行動とは何か,対応に必要な法律的な視点や,さ
らには事故の予防,再発防止に向けた考え方について,実際の経験に基づいて話し合う。
■【インタビュー】日本看護協会が取り組む事故当事者および看護管理者への相談・支援
(楠本 万里子・佐々木 久美子・平林 明美)
看護師が医療事故の当事者となるケースが増えている。これを受けた事故後の看護師・看護管理者の対応について,日本
看護協会の取り組みを紹介。2006年4月から相談・支援活動を中心としてスタートした「看護師賠償責任保険制度サービ
ス」の内容や,その推進活動,また従来より行なわれていた事業開発部による都道府県看護協会を通した支援活動の実際
を聞く。
■事故後対応のための院内訓練の実際―名古屋第二赤十字病院の取り組み
(江上 菊代・奥村 百合子・加藤 道子・杉浦 かずみ・伊藤 安恵・片岡 笑美子)
名古屋第二赤十字病院は従来より医療安全に向けて積極的に取り組んでおり,看護部では2001年から,模擬事例をもとに
病院全体を巻き込んだ実践的な訓練を行なっている。6年目を迎えたこの活動から,これまでの振り返りや学び,訓練より
得た事故後対応策のあり方を考え,今後を展望する。
■「医療事故発生後の初期対応フローチャート」試案の作成
(水元 明裕・佐竹 信子・高橋 良子・花井 恵子・廣瀬 京子・安井 はるみ)
事故後は,患者はもとより患者家族へのケアや院内への周知など,迅速かつタイムリーな対応が欠かせない。そのために
も日頃から組織全体として,医療事故発生を想定した訓練が必要となる。そこで「医療事故発生対応訓練の手引き」作成
を目的に,事故後の対応について当事者から病院長まで,それぞれの立場で,いつ何をすべきか,フローチャートを作成
した。その内容を紹介する。
■事故再発防止に取り組んで―胃チューブ誤挿入事故の経験より(高橋 厚子)
足柄上病院は2004年に発生した医療事故を受け,以降,事故対応に向けて積極的な活動を行なっている。事故当時の状況
と対応を振り返りながら,事故から何を学び,それをその後の対応に具体的にどうつなげたのか,そしてそこからどのよ
うな成果を得たのかをみていく。
■これまでの医療事故対応から何を学ぶか―看護管理者のマネジメントとして(安井 はるみ)
事故が発生したときの責任のあり方,事故をめぐる事実を明確にすることの重要性,そして患者や家族への誠意ある対応
とはどういうものなのか。これまで医療安全対策に携わりながら,数多くの事例を通して事故後の対応を考えてきた立場
から,「患者や家族の心情に寄り添う」対応とは何かを考える。
■特別記事
静岡県版電子カルテ(厚生労働省電子的医療情報連携推進事業SS-MIX)が医療にもたらす可能性
1.いま,電子カルテをめぐって考えておくべきこと(木村 通男)
民間病院3法人が連携してめざす,看護管理者のさらなる資質向上(緒方 敏子)
■研究報告
フィリピン人看護師の国際移動を支える社会システムの現状と日本進出の可能性
―フィリピン主要関係機関へのヒアリング調査から(朝倉 京子・朝倉 隆司・兵藤 智佳)
【連載】
●学会へ行こう!
第22回日本環境感染学会総会―IT化時代の環境感染を考える(小西 敏郎)
●医療・看護の経営管理~政策の勘どころ[22]
厚生労働省の医療政策はそんなにひどいのか(吉村 伯太)
●スクラブ・ナース 2年生[21]
たかが胃カメラ―患者としての体験(鈴木 美穂)
●看護にとっての経営学[5]
非日常のなかにある患者満足(青木 菜穂子・松村 啓史)
●亀田メディカルセンターの医療サービス経営[2]
鴨川で“救命救急”と“地域”を担う(安達 暁子)
●やじうま宮子の看護管理な日々―看護師長でいこう![11]
診療報酬に翻弄される哀しさ(宮子 あずさ)
●医療事故判例を正しく理解し,よりよき医療の資料とするために―転倒・転落事例から考える[4]
判決に影響を及ぼす要素~ナースコール指導のほかに―転倒事例(3)を読む(下川 健一・前田 正一)
●戦略的医療安全研修―計画から評価までのプロセス[2]
医療安全研修の策定過程における目標の設定と対象の選択(石川 雅彦)
●管理者に求められる医療安全スキル[10]
手術室におけるカウント業務の精度向上をめざして(本山 和子・中村 春菜)
●おとなが読む絵本―ケアする人,ケアされる人のために[20]
悲しみの奥山にやすらぎの朝が 『おばあちゃんは木になった』『よあけまで』
(柳田 邦男)
